「(ユーザー)インサイト」と言われると、イメージが湧かなかったりなんとなく難しいイメージがある方に向けて、シンプルで基本的なインサイトの出し方をまとめます。
インサイト = ある場面でユーザーがやりたいこと
ユーザーインサイトとは、「ある場面でユーザーがやりたいこと」であり、要するに「顧客が必要としていること」です。
オンライン会議ツールのZoomで例えるなら、以下のような「素早く別の会議に切り替えたい」がインサイトに当たります。
インサイトをスムーズに出すための2ステップ
発言 = インサイトではないことがほとんどなので、いきなりインサイトを出すことは難しいです。
「今日の晩ごはん、何食べたい?」と聞かれて、すぐに自分が食べたいものを答えられないように、ユーザーは自分のほしいものを言語化できることはほぼありません。
そのため、以下の2ステップでインサイトにまとめましょう。
ファクトを出す ... 「〇〇した」「XXXと感じた」など、事実を切り取る
インサイトを出す ... 「△△△したい」など、顧客が実はやりたかったことにまとめる
良いインサイトのポイント
人によって色々な意見をしやすい「インサイト」というワードですが、ビジネスシーンでの良いインサイトには、明確な特徴があります。
※ 凡例 ... ✅ : 良いインサイトの特徴 🔥 : 役立ちづらいインサイトの特徴
✅ ユーザーが主語であること ... インサイトの冒頭に「実は...」とつけてみて、あたかもユーザーが言ってそうであれば、良いインサイトの可能性が高いです
✅ 施策・戦略がなんとなく想像できる ... 良いインサイトは良い課題と似ています。裏返すと解決策になりそうな、実行しやすいインサイトは良いインサイトの可能性が高いです(インサイトとは「データと実行の間」にあるものと捉えても良いでしょう)
🔥 「豊かに生きたい」など、誰にでも当てはまりそうなこと ... インサイトは、あなたのユーザーと事業の間にあるものなので、抽象的で一般的な内容を出すことに、あまり意味はないでしょう
上達のための考え方
まとめたインサイトは、あくまで「その時点でのベストなインサイトの仮説」として考えておくと、まとめることの心理的なハードルが下がるかもしれません。
(一度きりの報告資料とは違って) Centouでは、いつでもまとめたインサイトをアップデートできるようになっています。
リサーチが増えた時
ファクトが増えた時
など、インサイトの材料になっているものがアップデートされたら、インサイトもアップデートすることができます。
この「インサイトの継続的なブラッシュアップ」も、インサイトマネジメントの大きなメリットです。
さらに上達したい方や学びを深めたい方は、こちらのドキュメントもご覧ください。


