「インサイト」という言葉の解釈は、業界や顧客理解への関わり方によって、さまざまに分かれています。
このドキュメントでは、「Centouにおけるインサイト」と、その背景について解説します。
Centouにおけるインサイト
「インサイト」の定義には、さまざまな言い方があります。
「潜在的なニーズ」のような、無意識的な欲求をインサイトとする場合
「洞察行為全般」といった、動詞として捉える場合
「分かったこと」など、ラフに捉える場合
Centouでは、ローデータから抽出したファクトから、それらを統合して得られた潜在ニーズまで、広くインサイトと呼んでいます。
狭義のインサイト | 潜在的な欲求 →点として捉える考え方。クライアントワークなど「あるタイミングまでに結論を出す必要がある場面」では、いかに深く結論を出せるかが重要なため、こちらになりやすい。 |
広義のインサイト →Centouはこちら | ローデータから抽出したファクトから、それらをまとめて得られた潜在的な欲求まで →グラデーション的に捉える考え方。継続的な事業運営を前提とすると、アップデート可能なインサイト管理が可能なため、こちらで考える方が考えやすい。 |
一発で綺麗な結論を導くのではなく、事実から真実へ、ファクトから潜在ニーズまでをグラデーションとして捉えられるように、Centouは設計されています。
※ 参考 : インサイトの鍛え方(ドキュメント)
Centouでは、なぜ広く「インサイト」としているか
マーケティングリサーチなどでは、Fact / Finding / Implement / Insightなどのように細かく定義を分ける場合もあります。
Centouでこれらの概念を厳密に分けてない理由は、以下の3つになります。
インサイトを「アップデート可能なデータベース」として扱うため : これまで顧客インサイトは、報告書の1ページに記載されて流れたり、誰かの脳内にしかなかったり、調査プロジェクト単位で結論を出される、いわばフロー情報的な扱いでした。一方で、事業インパクトを大きく出すことを考えると、インサイトは「更新前提であること」「ストックされ共有されること」が求められます。そのため、Centouでは、インサイトを徐々に高度にできるようなデータ構造を持ち、段階的に結論を大きく(深く)できるように設計しています。
宗教戦争を避け、本質に目を向けるため : どれがファクトで、どこまでがインサイト、といった議論は宗教戦争に近いものがあります。私たちは、宗教戦争をするために顧客理解をしているわけではなく、より良い意思決定、事業、未来、ユーザーのために顧客理解を行っているはずです。定義づけを厳密にすることで達成したいことは「事業に役立つインサイトを得る」が目的であるはずです。Centouでは、それを定義づけというアプローチではなく、「段階的にインサイトを深められる独自のデータ構造」によって実現しています。そのため、Centouではあえて厳密に分けていません。
あらゆる職種・立場でのインサイト活用のため : 「あなたのそれはインサイトではありません」「ここまでがファクトです」といった議論によって、必要以上に小難しくすることは、関わりづらさに繋がります。そして、職種や役割によって、必要なインサイト・粒度は異なります。本来は、組織内の誰もがユーザーの声に触れて、アクションに繋げられるべきなのに、必要以上に概念を分けることによって、ハードルを高めることは避けたいため、Centouでは、あえて広く「インサイト」と呼んでいます。
これらの理由から、Centouではローデータ(議事録)から抽出したファクトから、それらを統合して得られた潜在ニーズまで、広くインサイトと呼んでいます。
これらの考え方の根底には、「インサイトは、もっと多くの人にひらかれたものであるべきで、もっと特定の個人からチームで扱われる共通言語になるべきである」というCentouの開発哲学に基づいています。
Centouによって、インサイトがますますチームの資産となり、飛躍的な成長をすることを願っています。
※ 本ドキュメントは、あくまで「Centouにおけるインサイト」について記載したものです。より具体的な顧客インサイトの考え方やまとめ方は、いつでもCentou担当メンバーまでご連絡ください。

