「インサイト」という言葉の解釈は、業界やリサーチへの関わり方によって、さまざまに分かれています。
このドキュメントでは、「Centouにおけるインサイト」と、その背景について解説します。
Centouにおけるインサイト
「インサイト」の定義には、さまざまな説があります。
「潜在的なニーズ」のような、無意識的な欲求をインサイトとする場合
「洞察行為全般」といった、動詞として捉える場合
「分かったこと」など、ラフに捉える場合
Centouでは、ローデータから抽出したファクトから、それらを統合して得られた潜在ニーズまで、広くインサイトと呼んでいます。
狭義のインサイト | 潜在的な欲求 →点として捉える考え方。さらに深く知りたい方は、こちらの記事も参照 |
広義のインサイト →Centouはこちら | ローデータから抽出したファクトから、それらを統合して得られた潜在的な欲求まで →グラデーション的に捉える |
一発で綺麗な結論を導くのではなく、事実から真実へ、ファクトから潜在ニーズまでをグラデーションとして捉えられるように、Centouは設計されています。
Centouでは、なぜ広く「インサイト」としているか
マーケティングリサーチなどでは、Fact / Finding / Implement / Insightなどのように細かく分ける場合もあります。
Centouでこれらの概念を厳密に分けてない理由は、以下の2つになります。
宗教戦争を避け、本質に目を向けるため : どれがファクトで、どこまでがインサイト、といった議論は宗教戦争に近いものがあります。私たちは、宗教戦争をするためにリサーチをしているわけではなく、より良い意思決定、事業、未来、ユーザーのためにリサーチを行っているはずです。そのため、Centouではあえて厳密に分けていません。
リサーチ活動への関わりやすさのため : 「あなたのそれはインサイトではありません」「ここまでがファクトです」といった議論によって、必要以上に小難しくすることは、関わりづらさに繋がります。本来は、組織内の誰もがユーザーの声に触れて、アクションに繋げられるべきなのに、分かりづらい概念によって、ハードルを高めることは避けたいため、Centouでは、あえて広く「インサイト」と呼んでいます。
これらの理由から、Centouではローデータから抽出したファクトから、それらを統合して得られた潜在ニーズまで、広くインサイトと呼んでいます。
Centouによって、あなたのリサーチ活動が、素晴らしい意思決定を生むことを願っています。
※ 本ドキュメントは、あくまで「Centouにおけるインサイト」について記載したものです。