新しくCentouを導入したタイミングや、新しい部署 / チームでの運用がはじまるタイミングで、いくつかの初期設定や、データ構造を決定する必要があります。
セットアップの手順
初期の環境構築として、以下のような項目を決めておくことで、運用コストを低くし、活用しやすいインサイトデータにすることが期待できます。
インサイトの分類の決定(階層設計)
リサーチフォルダの設計
対象者データとリサーチタグの設計
インサイトタグの設計
運用ドキュメントの整備
サービス連携の設定
特定プランで、環境構築の支援や代行を行なっております。
ご興味がある方は、Slack等でCentou担当者までお気軽にお声がけください。
インサイトの分類の決定(階層設計)
得られた顧客インサイト(ユーザーインサイト)を、取り出しやすい状態にするために、いくつかの分類先を用意します。
インサイトの分類先を用意する(階層設計する)ことは、インサイトの全体を冷蔵庫と考えた時に、引き出しを用意するように考えると良いかもしれません。
分類を決めるためには、「自社で得られるインサイトは、どんな軸で分けると、収納しやすく、取り出しやすか?」について考える必要があります。
そして、一般的な分類のパターンには、以下のようなものがあります。
ユースケースごとの分類(例 : 記事を探す/記事を読む)
こんなときにおすすめ : ユーザーの利用シーンが複数あり、決まった流れがない事業
サービスの利用ステップごとの分類(例 : 会員登録/商品検索/購入)
こんなときにおすすめ : すでに決まった行動フローがある事業
サービスのステークホルダーごとの分類(例 : 企業側/個人ユーザー側、購入者/出品者)
こんなときにおすすめ : ステークホルダーが多様な事業
階層構造の設計は、実際にインサイトデータを作成し、分類しながら決めることで、納得感のあるものへと仕上がります。
自社にあった階層設計にお悩みの際は、Centouチームにいつでもお声がけください。
リサーチフォルダの設計
入れるデータの想定に応じて、リサーチフォルダの命名ルールを決めます。
ルールには、以下のようなパターンがあります。入れるデータや顧客接点に合わせ、自社に合った命名規則にしましょう。
データソースごとにフォルダを分ける
例 :
01_ユーザーインタビュー
こんなときにおすすめ : 定常的な顧客接点(ユーザー接点)がある場合
プロジェクトごとにフォルダを分ける
例 :
pj_ホーム画面リニューアル
こんなときにおすすめ : プロジェクトごとに顧客接点をがある場合
対象者データとリサーチタグの設計
「あのお客さんみたいな方をターゲットに...」など、特定顧客や特定セグメントを切り口にした会話が起こる際に、すぐにインサイトデータを取り出せるように、対象者データとリサーチタグの設計をします。
リサーチタグ : 属性情報などのメタデータ
対象者データ : いくつかのリサーチタグを組み合わせた特定のユーザーや顧客データ
以下のようにサービス特性や事業特性によって、必要なタグは変わります。
各データの設定方法は、こちらをご覧ください :
インサイトタグの決定
蓄積したインサイトを、さらに取り出しやすくするために、インサイトにタグを設定することができます。
※ インサイトタグは、インサイトの数が増えてから設定しても問題ありません。
たとえば、インサイトタグには以下のような内容を設定します。
用途 | タグの例 |
プロダクト改善 | インサイトの種類 / ⭐️ アウトカム |
| インサイトの種類 / 💥 ペイン |
| インサイトの種類 / 👀 現状の行動 |
セールス / マーケ改善 | インサイトの種類 / 🤝 受注要因 |
| インサイトの種類 / 👋 解約要因 |
現状把握・課題特定 | 機能 / 検索機能 |
古い情報を省く | ステータス / 🗑️ アーカイブ |
運用ドキュメントの整備
インサイトの階層や、リサーチフォルダの命名など、一通りの運用方針が固まってきたら、チームメンバーにも伝わりやすいように、運用ドキュメント(README)を作成しましょう。
運用ドキュメントは、以下のように、社内メンバーがよくアクセスする箇所に作成することをおすすめします。
リサーチフォルダに「はじめに」「README」などのフォルダをつくり、運用方針をリサーチファイルとして作成する
社内のドキュメントツールに作成する
サービス連携の設定
Centou上のアクティビティと、日々の業務をスムーズに接続するために、Slack等のツール連携を設定することをおすすめします。
組織内の管理者等に協力を仰ぎながら、サービス連携を進めましょう。